左打者が放つ左中間へのライナーとアーチ式コンクリートダムは、力強さと美しさを兼ね備えているという点で似ている。 Baseball is my real life!
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勝つための鉄則
大学選手権準決勝、東海大-明大と東洋大-近大の2試合を神宮で見てきました。
まぁ、2試合ともある意味壮絶な試合というか、非常に珍しい展開というか。
1イニングに16得点あり、9回二死1塁カウント2-3から劇的な同点2ランあり、5時間を越える延長15回の死闘あり…
とにかく貴重な試合を続けて目の当たりにできたことはよかったと思います。

その中で、1試合目の東海大-明大の5回に起こった「1イニング16得点」、むしろ「1イニング16失点」について少し言及したいと思います。


ひとつのミスで崩れた明大(スポーツナビ)


どんなスポーツでもそうだと思うんですが、試合に勝つための鉄則として「やっても無駄なこと、やる必要のないことはやらない」ということがあると思います。得てしてそういった「無意味なプレー」「不必要な、不用意なプレー」というのは試合の流れを大きく変えてしまうものです。

さて、東海大-明大の5回、1イニング16失点の発端はまさに「不用意なプレー」でした。

それまで東海大打線をほぼ完璧に抑えていた明大の先発・江柄子が突如乱れて一死満塁のピンチを招きます。ただスコアは6-0でリードしていて、うろたえる場面ではありません。
内野陣は当然セカンドゲッツー体制。6点差ですから、3塁ランナーの存在は無視していい場面。

ここで江柄子は突如として3塁へ牽制球を投じます。
先述した通り、内野はセカンドゲッツー体制。当然サードは3塁ベースには付いておらず、慌ててベースカバーに入ろうとします。牽制球はそのはるか頭上を越えて行き、結局2者生還。あとはそのまま東海大打線に飲み込まれていったわけです。


3塁へ牽制球を投じた瞬間、俺は「えっ?」と思いました。恐らくサードの梅田も同じだったと思います。それくらい唐突で、ある意味突発的だった牽制球。上記の記事に「ここで一呼吸置こうと三塁へ投じたけん制がまさかの大暴投。」とありますが、考えられる理由はそれしかありません。

繰り返しますが、3塁ランナーの生還は完全に無視して、内野はセカンドゲッツーの体制。ここで急に投じられる3塁への牽制球。これはハッキリ言って不用意としか言いようがありません。結果論ではなく、牽制球を「投じた」時点で不用意です。
一呼吸置くなら偽投でもよかったはず。2塁、3塁への牽制はプレートを踏んだままでも偽投が許されているわけですから。もしくは投じるなら1塁への牽制球(セカンドゲッツーなのでファーストは1塁ベースに付いている)。
要は「全く受ける準備が出来ていない」サードに牽制球を投げることが「不用意」であり「やる必要のないこと」なのです。しかも江柄子は右投げですから、サードの動きや守備位置は見えているはずなのに、です。
もしベース上にキチンと投じていたとしても、サードの梅田は慌ててベースカバーに入っていました。その時点で何が起こるか分かりません。

あの場面で一呼吸置くためにやるべきこと(やるならこちらということ)は牽制の「偽投」や1塁への牽制であって、3塁へ牽制球を投じることではありませんでした。江柄子はその判断を誤り、やる必要のないことをやってしまったわけです。
繰り返しますが、結果論ではなく、あの場面で3塁に牽制を投じてしまったことが「やる必要のないこと」「やってはいけないこと」だったのです。

*

例えば、内野がゴロをファンブルして、間に合わないファーストへ送球して暴投。
例えば、ランナー2塁から外野にヒット。間に合わないホームに送球してバッターランナーが2塁へ進塁。
例えば、一死1塁でカウント2-3でオートでスタートを切るランナー。投球が「ボール」の判定にも関わらず、流れでセカンドに送球してしまうキャッチャー。
例えば、制球が乱れまくって四球連発をしているピッチャーに対して、初球のボール球に手を出して凡退。


やる必要のないプレー、やっても無意味なプレーというのは、技術的なことではありません。上記のような、技術ではなく「状況の判断」なのです。「やっていいことと悪いこと」「やる必要のあることとないこと」の判断を誤ることは、試合の流れを大きく変えてしまいかねないのです。

草野球をやっていると、こういったことが非常に多く見かけますね。一番多いのは「内野がゴロをファンブルして、間に合わないファーストへ送球して暴投」でしょうか。暴投はしなくても、とにかく「間に合わないのにへ投げてしまう」ということが茶飯事です。自分がミスしてしまったことを取り戻そうと後の処理を必死にやろうとするのは分かるのですが、大抵は逆に傷口を広める結果になります。
求められるのはエラーをしない技術よりも、その後の状況判断なのです。

*

さて、「やる必要のないこと」をやってしまった(やることを誤った)江柄子が招いた結果が、大学選手権史上最多の1イニング16失点。神宮球場のスコアボードで、まさか1イニングの得点が16という数字を見るとは思いませんでした。
随分長い攻撃にだったなーと思っていましたが、恐らく50分ほどだったんでしょうか。約1時間もの間、打者2巡(19人)もした攻撃は初めて見ました。

野球の怖さを改めて痛感したと同時に、「負けに不思議の負けなし」という格言を再認識するしあいとなりました。
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