左打者が放つ左中間へのライナーとアーチ式コンクリートダムは、力強さと美しさを兼ね備えているという点で似ている。 Baseball is my real life!
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不変の勝利――千葉の至宝、ついに見参
ロッテ唐川初登板勝利、平成生まれ1番星(ニッカン)


仕事で試合は見れませんでしたが、友人Aが録画してくれたCSのプロ野球ニュースを見ました。

変わっていません。高校時代と何も変わっていません。
物凄く安心しました。あの芸術ともいえる綺麗な投球フォームはそのままです。ありがとう、ロッテ2軍の首脳陣。


唐川の能力、実力は高校時代を見ている人にとってはもはや周知の通りで、確かにプロ初登板でここまで完璧なピッチングをするとは思いませんでしたが、解説者連中やメディアが騒ぎ立てている評価の内容は高校時代からのそれと同じです。

天台で、マリンで、甲子園で既にあのフォームから繰り出される伸球ストレートは唸りをあげていました。
東海大浦安との延長15回の死闘でも、マウンド上には変わらぬ表情の唐川がいました。ヤフードームでもそれをやってのけたということ。
クイックが遅いのもお馴染み。川崎クラスなら、そりゃ余裕でセーフになるでしょう。

変わったのはビックリするほどキレが増したスライダーと爪が割れなかったことでしょうか。
解説の平松氏が「もっと前で球を離し、低めにストレートが集まれば」と言っていましたが、今日は上ずっていたんでしょう。本来、唐川のリリースポイントはかなり前ですから、この辺は問題ないでしょう。


不変の勝利――

そう書いたのは、高校時代から変えなかったことがこの勝利に結びついた、むしろ変えなかったことを勝利に結びつけたというところの凄さ。
唐川の勝利であると同時に、成田・尾島監督の勝利でもあるでしょう。

上記の記事にあるように、尾島監督は唐川にストレートの質を上げることを最優先事項にさせていたようです。球種を増やすこと、クイックの向上は後回しにして、です。

近年、多彩な変化球を操る高校生投手は珍しくありません。ストレート、スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ…ともすれば、高校生の段階でほぼ投手として完成している例も少なくないと思われます。
そんな中、尾島監督は目先の完成ではなく、上のレベルでやれる育成方法を唐川に施したのです。球種を増やさない、器用なことは後回し、冬場は陸上トレ…すべてはプロで成功するために。特にクイックに関しては必ずといっていいほど話題になり、「いつになったらクイックを習得するのか」と俺自身ヤキモキしていたこともありました。

無論、上のレベルを見据えた育成でも、高校野球界で大きな衝撃と結果を残してしまう唐川は凄い。尾島監督曰く「練習試合なら5割の出来でも抑えてしまう」わけですから。
ただ、大会で上位校と対戦するとなると必ずしもそうとは限りません。ストレートに的を絞って崩されたり(例えば一昨年の市立稲毛戦)もされるわけです。
それでも一貫して基礎にこだわった育成を施してきた尾島監督には、今となっては脱帽するしかないでしょう。


中田翔、佐藤由に比べて「素材型」と評されることが多い唐川ですが、俺はそうは思っていません。確かに彼らと比較すれば、伸び代が大いにある素材型なのでしょう。
しかし、それは高校時代に「投手としての完成」を選ばなかった尾島監督と唐川の結果であって、むしろ盤石の基礎があるという意味では、「基礎の完成型」という評価の方が正しいと思います。

高校時代に「関東No.1右腕」と評され、県下はおろか全国に名を馳せる投手になりながらも、急いで投手としての完成を選ばなかった尾島監督と、それを理解して地道に基礎を築き上げた唐川。
「千葉の至宝」の初勝利以上に、千葉の高校野球ファンが誇りに思える1勝となりました。
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