左打者が放つ左中間へのライナーとアーチ式コンクリートダムは、力強さと美しさを兼ね備えているという点で似ている。 Baseball is my real life!
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ランニングスローは「魅せるプレー」ではない
ボテボテのゴロやバウンドの高いゴロをダッシュで捕球し、ステップを整えることなくそのままランニングスロー。


サードやショートのカッコいいプレーが目に浮かびますね。
横っ飛びや三遊間の深いゴロのシングルキャッチ、そこからの遠投など、内野手は横への動きも魅力的ですが、前への動きもまた然り。

先日書いたとおり、守備というのは「足で捕る」もの。むしろ肩の強さは一番重要な要素ではありません。肩の強さは「足で捕る」ことでかなり補えます(もちろん肩の強さが要求されることも多いですが)。


で、「前への動き」に付き物とも言えるひとつにランニングスローがありますよね。


ランニングスローってどういう風に映ります?「華麗なプレー」とか「上手い守備」というように見えませんか?

いや、俺は現役時代にランニングスローってやったことなかったんですよ。やろうと思えばいくらでもできたんでしょうけど、キチンとステップを踏んで投げることに終始していました。事実、高校野球でもランニングスローってあまり見かけません。技術云々の前に、日本独特の「派手なプレーはダメ」的な文化がそうさせているのは言うまでもないと思いますが…

一方、アメリカでは中学校でも逆シングルキャッチやランニングスローを当たり前のように練習するそうです。メジャーのようなカッコいいプレーという意味ではなく、「より実践的なプレー」としてそれらを捉えているためです。


昔に比べれば固定観念が抜けつつある日本でも「ランニングスロー=華麗なプレー、派手なプレー、カッコいいプレー」という風潮が依然として残っているのは事実だと思います。

で、ランニングスローって「華麗な、派手な、カッコいい」で済むプレーなんでしょうか?

済まないですね。
俺自身がそう実感しています。高校時代にランニングスローをしていれば防げたエラーがあったな、とも思います。

言葉で表すのは分かりにくいかもしれませんが、ダッシュで前進し、バウンドを合わすことを度外視して捕球を試みた時。もしくは「このバウンドで捕らないと間に合わない」というタイミングで「次に送球することを無視してのプレー」を試みた時。
捕球後、100%前方へ向かったスピードに乗っている身体を送球のために1塁方向へ転換し、ステップを整えて送球することは悪送球になる大きな要因となります。
全力で前へ出てきて、急激に方向転換し、「ダッシュ→細かいステップ」という全く違う足の動きをする(セカンドが顕著)。この状況で安定した送球をするのは意外と難しいんです。多いのは頭を越す悪送球ですね。

一方、前方方向へのスピードを殺すことなく、もちろん方向転換することもなく、「身体の使い方」で投げるランニングスローは、実は安定感があったりもするのです。
スピードを殺さないし、方向転換もしない。ステップを変えることもしない。もちろんスナップスローの要素や身体の捻りなど、違う技術が要求されますが、慣れてしまえば確実にこちらの方がエラーを防げます。


ぶっちゃけ、あまり難しくもありません。
俺も草野球で初めてランニングスローを取り入れたんですが、特別な練習などしたことありませんし、前進するスピードに乗ったまま1塁に投げようとすれば、身体が勝手にそういう風に動いてくれましたね。

そしてプレーが安定すると同時に、実は楽だったりもします。スピードを落として方向転換し、ステップを踏んで投げる方が面倒くさいし、大変。まぁ、楽をするというのはいいことかどうか分かりませんが、少なくとも今まで大変なプレーをしていたわけで、それを踏まえたうえで楽なプレーをしているので、それはそれでいいのかなと。


無意味な場面でのランニングスローは単なる飾りにしか過ぎないですが、ギリギリの場面で繰り出すランニングスローは華麗でも派手でもなく、「成るべくして成ったプレー」なのです。

そう考えると、ランニングスローを繰り出す場面というのは、ランニングスローよりもその前のプレー、つまり「足で捕る動き」ということが重要であり、注目すべきプレーということなのです。
ですから、ランニングスローだけに沸くのではなく、「足で捕る」ことを含めた一連のプレーであることを念頭に、その一部としてのランニングスローという風に見てもらえると、また内野手の魅力を発見できるのではないでしょうか。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。