左打者が放つ左中間へのライナーとアーチ式コンクリートダムは、力強さと美しさを兼ね備えているという点で似ている。 Baseball is my real life!
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カットプレーという「芸術品」
球場やテレビで観戦するのと、実際にグラウンドでプレーすることの違い──


左中間真っ二つのライナーが飛んでいったとしましょう。観戦している側は打球の行方や外野手の打球への追い方、そしてランナーの進塁状況を見て「これは3塁まで行ける」と思っても、カットに入ったショートがバックセカンドのポジションに入っている。「あれ?」と思っていると、ショートが慌ててバックサードのポジションに入り直す。

まぁ、そんなにあるケースではありませんが、実際にあります。
そもそも、みんな打球の行方はバッターランナーの進塁状況に注目していて、カットポジションに入るショートの動きに注目している人はそんなにいないとは思いますが…


何を言いたいのかというと。
全体が見渡せる球場での観戦や様々な場面を画面に映してくれるテレビでの観戦と、実際にそのポジションでプレーしている選手はまるで景色が違うということです。
それは内野から見た外野、外野から見た内野も同じですが。


小学校1年から野球を始めて以来、公式戦で経験したポジションはサード7割、キャッチャー1割、ピッチャー1割、セカンド5分、ファースト5分。
ピッチャーは小学校時代と高校の練習試合で2試合、キャッチャーは高2、セカンドは中3、ファーストは高3の夏だけと、ほとんどはサードで過ごしてきた俺です。

で、会社で草野球をやり始めてからショート専門になってしまいまして。高校時代に練習試合で1回だけやったことがあるだけで、実質は初めてやるに等しい。まぁ「野球」は知っているつもりなので、何をやるのかは分かっていましたけど。

これがまた非常に楽しいポジションなんですね。いや、「内野の花形」とかいう意味ではなくてですね、動きが非常に魅力的なのです。
よく「ショートの見せ場は三遊間の深いゴロだ」と言われます。三遊間の深いゴロを逆シングルで捕球して、踏ん張って矢のような送球でアウト…なんて見ていてカッコいいです。実際やっていてもカッコいいと思いながらやっていますよ、ええ。
元々俺は守備が好きなんで、ショートは魅力的(?)なゴロが多いという意味で、俺にしてみれば確かに楽しくて堪らない。
ただ、最近は違う楽しみを見出してきたんですよ。
それがカットプレーです。


ちなみに外野手の見せ場と言えばやはりバックホーム。強肩の見せ所です。ランナー2塁で内野を抜けるヒット、なんて場面は見る方もやる方もドキドキワクワク状態ですよ。
でもね、俺はそれよりもカットを挟んでのプレーの方が好きなんですね。例えばランナー1塁で左中間を抜ける深い当たり。本塁生還を狙うランナーに対してセンター→ショート→キャッチャーというラインで刺しに行く流れとかね。
で、何が楽しいって、その「カットポジションに入って送球を繋ぐ」という一連の流れが最近楽しくて仕方ないんです。見るのもやるのも。


「カットポジションに入る」と一言で書いてますが、やることは色々あります。
まず何より大事なのは状況判断。「この打球でランナー(もしくはバッターランナー)がどこまで行くのか、ランナーとバッターランナーのどちらをどの塁で刺しに行くのか。これを瞬時に判断しなければなりません。

次にその判断に基づいて的確なポジションに入ります。大前提として「投げ手(大抵は外野手)と受け手(キャッチャー等)の一直線上に入る」ことが絶対条件。最短距離になりますし、もし送球が高くそれても最低限の傷口で済みます。ここで注目してほしいのは、カットに入る野手は必ず1回「後ろを振り返る」ということ。一直線上に入るためには、ただ投げ手を追うだけでなく、必ず受け手との位置を確認する必要があります。ちょっと注意して見てみてください。

そしてただ一直線上に入るだけではなく、投げ手の肩の強さ、捕球体勢も考慮して「どこまで追えばよいか」を素早く判断して、まさに「的確なポジション」に入らなくていけません。
カットポジションに入ったら大きなジェスチャーと声で投げ手に知らせます。特にこういった場面では外野手はコンマ何秒というレベルの意識で打球を追っているため、捕球直後に「どこになげればいいか」を確実に知らせなくてはなりません。

ここまで完璧にこなしても、最後の捕球→送球で手間取ってしまっては意味がありません。ステップが1回多かった、ボールを握りなおしてしまった、という僅かなロスがカットプレーをダメにしてしまいます。


この一連の流れが、球場やテレビで観戦していると分かりにくいんですね。特に打球判断に関しては、内外野全体が見渡せるわけではなく一部の場面を自分の目でより多く収集しなければいけないので、一発でカットポジションを判断するのは意外と難しかったりします。もちろん自分の判断だけではなく、キャッチャーや受け手の判断・指示も大きくモノをいいます。
自分の判断周りの判断・指示が合致して初めて完成するのです。

この流れでショート後方からホームへ矢のような送球…となるわけですね。


完璧に決まったカットプレーは非常に美しいものです。広いグラウンドの端から端を、3~4人の選手だけで繋ぎ、あっという間にボールが返ってくる。
変な例えかもしれませんが、サッカーで自陣からのロングパスで攻めるよりも、ワンタッチでパスを繋いでゴール前まで持っていく、みたいな感じですかね。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、俺は「カットプレーは守備の芸術」とすら思っています。


どうでしょう、「1本でバックホーム」より少し魅力的な感じがしませんかね。
もうすぐ野球シーズンが始まりますが、ちょっとカットプレー(主にカットに入るショート・セカンド)に注目してみてはいかがでしょう?
コメント
この記事へのコメント
最初に読んだときと、今日の練習後振り返りながら読み返したときでは、受け止め方が全然違いますよ。
スゲー為になりました。ショートもいいなぁ~。
2007/02/12(月) 21:22:46 | URL | jun#14 #-[ 編集]
>junさん

先日はお疲れ様でした。
まぁ、上手い具合に試合をすることになったんであのような練習を考えました。
正直言ってバッティングやノックの方がやっていて面白いと思いますが、少なくとも「野球の幅」は広がったと思います。

TOPの紹介文にある「こんなところにも注目してみよう」「こういう見方もあるよ」とは、まさにこのようなことです。

正直、練習しながら「みんなのニーズに合っていないかも…」「これ、みんな楽しいかな…?」と自問自答していたのですが、こういうコメントを頂けると少しホッとします。
2007/02/13(火) 20:24:03 | URL | くっきー #-[ 編集]
参考になりました!
オープン戦では外野にボールが抜けたときのファーストの動きに注目します。
2007/02/16(金) 20:25:11 | URL | 薫友 #-[ 編集]
>薫友さん

いやぁ、10割打者に言われると嬉しいですねぇw
2007/02/18(日) 00:15:19 | URL | くっきー #-[ 編集]
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