左打者が放つ左中間へのライナーとアーチ式コンクリートダムは、力強さと美しさを兼ね備えているという点で似ている。 Baseball is my real life!
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履き違えた「スピードアップ」
さて、唐突ではありますが1年前にこんなエントリーや、4ヶ月前にこんなエントリーを書いていました。
試合の中でのスピードアップには賛成ですが、それを「スピードアップ=試合時間の短縮」というプロ野球界が叫び続ける短絡的な図式には、あれから1年経った今でも理解できない俺です。

「スピードアップ」というのは、言わば「無駄な時間をなくす」「野球選手としてやるべきことをやる」ということであって、それは結果として試合時間の短縮に繋がったとしても(恐らく繋がるでしょう)、決して試合時間の短縮のためではなく、「野球選手(スポーツ選手)としてあるべき姿の実践」であるべきはずです。


で、社会人野球も涙ぐましい努力をしているようです。


社会人野球:試合時間短縮が主要テーマに 指導者研修会(毎日)


何か本末転倒丸出しです。
「魅せますスピード」というキャッチフレーズを謳いながら、直後には「ファンにアピールするために2時間半を目標に」ですか。

試合時間を短くすることがファンに対するアピールと言っているのです。それがファンに対する「魅せるスピード」なんだそうです。要は、試合の中で行なわれる実際のプレー以外のことは「試合時間2時間半達成」のためだと。


いよいよ社会人野球も腐り始めたんでしょうか…
なぜそこまで試合時間の短縮にこだわるのでしょうか?プロ野球みたいにテレビの放送枠でもあるんでしょうか?社会人野球はスポーツビジネスなんですかね?
球場を借りる時間を短くして費用を抑えたい、というなら一理ありますけど。

そもそも試合時間を短縮することが試合の質や魅力に大きく影響するとは到底思えません。事実、どんなに試合時間が長くても内容が濃ければ俺は満足です。「短時間の試合が見たい」と思ったことなど一度もありませんし、「試合時間の短縮=試合の魅力アップ」という図式がどこから出てくるのかも全く以って理解できないのです。


例えば高校野球。
ほとんどの試合が2時間~2時間半で終わります。もちろん高校野球というのは基本的に投高打低ですから試合展開・進行が早いし、好投手同士の対決であれば2時間を切ることも珍しくない。

ただ、それって高校野球の魅力でしょうか?「試合時間が短い」という理由で高校野球を見ている人がどれだけいるのでしょう。ほとんどいないと思いますよ。「試合時間が短い」なんていうのは高校野球の魅力でも何でもないし、仮にそれを魅力と捉えている人がいてもごく小さな要因でしかないと思います。
逆に「それが大きな魅力のひとつだ」という人は、俺に言わせれば非常に寂しいし、勿体無い見方をしているということですが。


上記記事の研修会での討議では様々な意見・知恵が出されたようです。ハッキリ言って「そんなことを今更話し合っているのか」と。しかも試合時間の短縮のためという「捻じ曲げられたスピードアップ」の議題になってやっと出てきたのがコレですよ。


「イニング先頭打者の防具などは準備しておき装着を手伝う」
「バットが折れた時に備えてベンチの次々打者に代用バットの常備を義務付ける」
「残塁したらベンチに戻らずグラブなどを持ってきてもらい守備に就く」


こんなことが今更意見として出てくるのです。信じられません。全く以って信じられません。

「貴方たちは今までそれをやってきていなかったのか!?」

俺の感想です。これ以上は言葉もありません。


挙句の果てに「次打者席から打席に移動する際に素振りやストレッチをしない」なんて言っている。正直言って思考を疑います。よっぽど「試合時間2時間半」を達成したいのでしょうか。どうやら「試合時間を短縮するためなら何でもやる」ということでファイナルアンサーのようです。


繰り返します。
俺の言う「スピードアップ」とは「野球選手としてやるべきことをやり、あるべき姿を実践する」ことです。全力疾走やキビキビした行動、チーム内で協力すること(守備位置までグラブと帽子を持って行く、防具の装着を手伝う等)はすべて野球選手として至極当然のことであり、決して試合時間の短縮のためではないということ。
結果としてそれが試合時間の短縮になったとしても、あくまでもそれは副産物であり、それを目的としてやることではないということ。

牽制球が多い云々、セットポジションの時間が長い云々、打席を外す云々を持ち出すのであれば、それ自体が的外れもいいところです。関係ありません。それは「試合時間の短縮」を望んでいるだけで、「スピードアップ」を望んでいるのではないのです。


どこか根底が崩れ始めています。
「プロ野球が諸悪の根源」ということは以前も書きましたが、まさか社会人野球もそれに侵され始めているとは思いませんでした。正直言ってショックです。

これから野球界はどうなっていくのでしょう。
上記の研修会には指導者と審判、連盟役員が参加したと書いてあるので、上記のようなバカげた考えが現役選手の意見ではないということがまだ救いです。

とにかくこれ以上野球界が迷走し続けないことを願うばかりです。


あ、「防具を着けなくてもいいよう打撃技術を磨く」は面白いので採用した方がいいと思います。
コメント
この記事へのコメント
野球界は上下関係ですので、上が言われたので仕方なく現場の方がやらされただけですよ。

高校野球の試合時間が短いのは投手交代が少ない事、ストライクゾーンを広めにとって投球数が少ない事が背景にあると思います。
2007/01/16(火) 22:14:44 | URL | M #mQop/nM.[ 編集]
>Mさん
コメントありがとうございます。

今回のこともそうですが、すべては協会や連盟が言っていることで、現場の意思ではないことは確かです。
やはり高校まで現場だった人間から見ても非常に寂しいことですね。
フジテレビへの抗議の件など、高野連も然り。

高校野球の試合時間はあくまで例ですので、おっしゃる理由も大きいでしょう。特筆したわけではないのでご了承を。
2007/01/16(火) 23:30:49 | URL | くっきー #-[ 編集]
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