左打者が放つ左中間へのライナーとアーチ式コンクリートダムは、力強さと美しさを兼ね備えているという点で似ている。 Baseball is my real life!
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ロッテ・背広組の奮闘
寒さが厳しくなってきまたね。今日の気温は平年より4度低いとか。ただ、この時期に吸うタバコって何か美味いんですよね。コートスタイルも好きだし、寒くなければ最高の季節です。

そんな中、12月10日のエントリーでお知らせしたマリーンズの経営セミナーに行ってきました。
これは千葉商科大学の「リスクマネジメント講座 特別セミナー」として開催されたものです。いや、リスクマネジメントとか俺よくわからんけど…まぁいいや。1時間半に及ぶ内容だったので、印象に残った部分を書いてみたいと思います。講師は今年5月に球団入りした経営企画室長・小寺昇二氏。

まず、千葉ロッテマリーンズについての説明から。「数年前までは12球団で最悪といわれていた球団」という紹介から始まり、観客動員のデータが示されます。面白いのは13年間もの間、順位に関わらずマリンスタジアムでの観客動員数はほとんど変わっていないということ。2位に躍進した95年でさえもほぼ横バイ。ところが今年は前年比160%という、とんでもない伸び率です。ちなみに開幕2ヶ月で去年の総入場料収入を超したとのこと。
以下、今年の月別及び曜日別のマリン平均入場者数です。

4月  10,438  12試合     月曜 10,288
5月  16,143  16試合     火曜 12,225
6月  13,944  9試合      水曜 12,585
7月  15,735  6試合      木曜 13,210
8月  15,661  13試合     金曜 8,471
9月  14,467  10試合     土曜 17,005
10月  23,509  2試合      日曜 17,646
                    祝日 24,939

データ提示後、改革の考え方の内容に入っていきます。まず根底として「勝ち」重視から「価値」創造への転換。これまでの球団は試合に勝つために金を使い、結果に一喜一憂していただけだったのを、「いかに球団を魅力的にし、そのためにどう投資するか」という考え方へと変えたそうです。
今までは球団の赤字を「本社グループの広告費」として補填していたのはみなさんご存知かと思います。そうではなく、球団への投資はロッテグループのブランド戦略(価値創造)とCSR(社会貢献)への投資であるとし、球団はプロスポーツチームを商材とした経営組織、つまりは球団はビジネスユニットであるという考え方を植え付けることに成功したのです。

そうした中で改革が始まっていきます。みなさんもよくご存知の改革内容がスライドで紹介されていくんですが、「なるほどな」と思ったのは、「入場者数の増減」で見ていた視点を「球場(ボールパーク)内でのお客さんの滞留時間」で見るようにしたということ。つまり、球場に長くいればいるほどビジネスチャンスが広がるということです。試合前や試合後のステージなんかもその一環です。
スライドは進み、超名作の挑発ポスターも紹介されます。これもお客さんの興味を少しでも引こうとする試み。開幕戦には負けましたが、ぶっちゃけ大成功だったというわけです。ちなみに海浜幕張駅にこのポスターを貼るのは無料とのこと。「地域活性化」ということで、JR側も協力してくれたんですって。

最近だと、全日空との提携が大きな話題を呼びました。意外なことに、航空ビジネスと球場ビジネスには共通点が多いそうで。より多く乗ってもらう(来場してもらう)、ロビー等(球場外)でも楽しんでもらう、アクセス(バス)をよくするなど、相互に情報交換していくそうです。


1時間半なんで、こんな簡単な内容ではないですが、とりあえず流れを追ってみました。「球団改革」と簡単に言われてますが、今日の話を聞いていると尋常ではない労力が影に潜んでいるということを改めて痛感しました。企画広報室の荒木氏は、パソコンが置いていない事務所にまず唖然としたそうです。そんな底辺から始まったこの改革。濱本球団社長(ロッテ副社長、元国税庁長官)が改革の旗を挙げてからというもの、10人以上の人材を外部から採用し、試行錯誤を繰り返す日々。

そんな想像を絶する苦労が報われたのは、以外にも清水直行のコメントだったそうです。4月1日に開催された「花見ナイター」。紙吹雪がグラウンドに落ちて中断したあの試合です。無四球完封で勝利を飾った試合後、直行は「相手には迷惑をかけたが、ボールパーク化しようとやったこと。間違いじゃない。ここで自分がコケたら台無しになる。だからこそ抑えたかった」と語っています。選手側が営業側の努力を汲み、一緒に改革していこうということを感じたこの場面を紹介しながら、小寺氏は目に涙を浮かべ、言葉を詰まらせていました。

小寺氏はこうも言います。「プロスポーツ球団が成功しない理由は3つある。理解がない親会社、自治体との悪い関係、やる気のない社員。」今年のマリーンズの成功はこれを全てクリアしたからなのです。

「とにかく数字で計画を作って、それを達成するために何をすべきなのかを考え、そして実行する。これが経営の基本だと思う。」
最後は経営セミナーらしく、こう締めてセミナーは終了しました。


追記
最後に、参加者全員にお土産が配られました。
タオル

日本一記念ハンドタオル

マサ

コアラのマーチ日本一バージョン(メッセージはボビーとコバマサでした)
コメント
この記事へのコメント
お疲れさまでした。

観客動員はこの10年間ほぼ横ばいですか。今年は実数発表なんで、単純に比較できないですが、それでもすごい観客増ですね。

つまり、去年までの数字がいわゆるコアな観客層ということでしょうかね。来年は観客動員200万人ですから、今までのコアなファンに加え、今年足を運んでくれた人、これから足を運んでくれる人を、どれだけ取り込んで、定着させられるかが大事でしょうね。
2005/12/14(水) 01:39:46 | URL | wall #6/PrHVm2[ 編集]
その通りだと思います>コアなファン
今年で言えば、フィーバー前の4月と、マンデーパリーグが行われる月曜日の1万人がそれに当たるかと。夏場以降の1万5千人は正直アテにならんでしょう。そういった観客をリピーター化し、ボールパークの虜にするのが改革の1つでもあります。「観客の滞留時間」への着目もその土台なんでしょう。
いずれにせよ、新たなファンサービスや改革の全てには、明確な理由と根拠の裏付けがあるということが非常に興味深かったですね。
2005/12/14(水) 21:15:24 | URL | くっきー #-[ 編集]
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