左打者が放つ左中間へのライナーとアーチ式コンクリートダムは、力強さと美しさを兼ね備えているという点で似ている。 Baseball is my real life!
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一流の技術が折り重なって描く打球
先日も書いた通り、今一番好んでいる選手は横浜の村田修一という俺です。


彼の魅力は何と言っても「逆方向へ引っ張る」という打撃。彼のレフト方向へのホームランは全然興味ないんですが、センターから右へ放つ強烈な打球は本当に素晴らしい。本人も「右手の押し込み」という言葉を使っているようですが、特にこの人の右への打球はスライスしないケースが多いように思えます。ボールの内側を叩いて、尚且つ右手で押し込む。ボールはスライスせずに伸びる。理論上は簡単ですが、この技術で逆方向にホームランを打てる選手はそうはいないでしょう。

村田の経歴や現在の成績などはよく知りませんが、横浜戦の中継があるとついついTVKにチャンネルを合わせているわけです。

ロッテ戦?
すいません、見てません。
まぁ、そんなことはどうでもいいんです。

以前のエントリーで「ホームランは技術である」と書きましたが、先週発売のNumber 659号に松中のインタビューが載っていまして、「筋力トレーニングをすればボールが遠くへ飛ぶか。それは違う。やはり技術を追求しなくては飛ばない。そこは意識してますよね。」という風に彼は言っています。

俺は以前から「ホームランはパワーではなく、タイミングとインパクトのポイント」だと思っていまして。まぁ総じて「技術」というわけなんですが、三冠王の松中でも「ホームランは技術だ」と言っているわけです。

もちろんパワーは必要です。カブレラの上腕二頭筋を見ていると、彼が放った55本のホームランも納得する部分もあります。
ただ、ここで大事なのはカブレラはパワーでホームランを打っているのではないということ。俺は断言しますが、カブレラは技術で打っていると思います。打撃技術はもちろんですが、「パワーを有効に使う技術」というのがポイントです。
パワーだけで見れば、極端な話ですが「Big Poppa Pump」ことスコット・スタイナーならいくらでもホームランが打てます。わからない人はすいません。

要は「どんなにパワーがあっても、それを活かす頭脳と技術がなければ全く意味がない」ということです。まぁ陸上の短距離選手が盗塁王になれるわけではない、というのに近いですかね。

例外を除いては、「力」が「技」より先行するということはありません。技があってこその力です。自分の持っている力を最大限に引き出す身体の使い方を突き詰めていけば、ホームランは打てると思っています。


話を冒頭に戻して。
横浜・村田を例に挙げましたが、「逆方向へ引っ張る」というのはかなりハイレベルな技術とそれに付随した力を要します。そしてこれが出来る選手はほぼ無条件でいい打者といえるでしょう。

今俺が読んでいる本に『「ホント(常識)のウソ」の野球論』というのがあるんですが、ヤクルト・石川を輩出した名門・秋田商監督の小野平氏は「右打者なら右方向に、左打者なら左方向に強い打球を飛ばせる選手がそろっているチームは攻撃力があります。(中略)金属バットを使用している高校野球では、芯にさえ当たれば飛距離が出ます。ですから、身体の大きな選手が130キロほどのストレートを引っ張ってホームランにしても、驚くことではないのです。」と書いています。
ついにホームラン数の大会記録を塗り替えた今甲子園ですが、確かに逆方向へのホームランはほとんどありません。

ここで重要なのは逆方向へ「強い」打球が打てる、ということです。単に逆方向へ打つのは簡単です。外角ギリギリのボールであるなら別ですが、右打者が甘い外角寄りのボールをちょこんと当ててライト前ヒット、という光景には何の魅力も感じません。そこで「上手い!」などと言う解説者も疑問なんですが、ここで「逆方向に打つ技術」に加えて、右手の押し込みを使った「強い打球を打つ技術」が合わさると、村田のようなハイレベルな域に達するわけですね。

あくまで「いくつかの技術を重ね合わせて打つ打球」ということを再度強調しておきます。「遠くへ飛ばす技術」「力を最大限発揮する技術」「ボールを捕らえる技術」「逆方向へ打つ技術」等が全てミックスされて、初めて生まれる打球。逆方向へ強烈な打球でホームラン(長打)を打つということは本当に難しいことです。ですからプロ野球の試合で、逆方向にスライスしない打球のホームランを見ることができたら、それは紛れもなく「プロの技術」ということなのです。



最後に、今回のNumberを買った目的↓

[進化する打撃職人]福浦和也 理想のヒットを求めて。


マリーンズが誇る球界屈指の打者・福浦の記事です。外から入ってくる外角のスライダーを左中間のド真ん中に運んで2塁打にする彼の打撃(最近見ない当たりですが)が大好きなんです。基本的には彼も「逆方向へ引っ張る」打者だと思っています。村田のようにホームランはありませんが、ライナーで左中間を破っていく打球は素晴らしいですね。

「理想はインコースの難しい球をショートの頭の上にライナーで打つ。(中略)バッティングとしてはゆっくり早めに始動して……これは難しいですけど。なおかつ真っ直ぐにあわせて、スーッとひきつけて、ボールの内側を上から叩く。これができたらライナーでショートの上をいきますね」

まぁ、こういうことをサラッと言う福浦が頼もしいですね。ようやく復活したわけですし、再び首位打者を獲ることを期待しましょう。
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